実家を出て暮らしている方で、実家の整理に悩んでいる方は多いものです。
ご両親が他界された後には実家を整理しなければいけません。
今回は実家の整理のポイントから費用相場や手順までご紹介します。
この記事を読めば、実家の片付けや整理に関する困りごとを解消できます。
- 実家の整理を放置するとトラブルに発展することもある
- 実家を整理するタイミングは主に3つに分けられる
- 最近では生前整理をする家庭も増えている
- 実家を整理する手順を確認すればスムーズに進められる
- 自分で実家を整理するのが難しければ業者に依頼する方法もある


目次
実家の整理をすべき理由
実家の整理はいつかやろうと考えている方はいませんか。
放置すると問題が発生する恐れもあります。
知らずに損をすることがないように確認しておきましょう。
お金の相続に関するトラブル
実家の整理を放置すると、お金の相続に関するトラブルに巻き込まれる可能性があります。
通帳や土地の権利書といった遺品は相続に関わる大切なものです。
仮に借金を隠していた場合は、代わりに支払わなければいけないこともあります。
相続は大きなトラブルにつながりやすいので、実家の整理は早急に対応することをおすすめします。
建物の劣化
台風や災害によってガラスや屋根が劣化していくのも理由の1つです。
破損するたびに対処すれば回復できますが、生活している人がいないと発見が遅れてしまいます。
また室内の換気をしないのでカビや湿気によって床や壁も古くなります。
崩壊寸前になりどこから手をつけるべきかわからないといった状況に陥る可能性もあるので気をつけなければいけません。
ご近所トラブル
実家が一軒家の場合、庭の雑草が生い茂り無法地帯となっていきます。
放置しておくと野良犬や害虫が繁殖するかもしれません。
また、植えていた樹木が大きくなりすぎて隣人の屋根に届いてしまうなんてこともあります。
空き家だと気づいて不審者が住み着いたり、放火のトラブルも報告されています。
近隣の人とトラブルに発展してしまうこともあるので、なるべく早く実家を整理したほうが良いでしょう。
実家の整理を行うタイミングは?
実家の遺品整理を行うタイミングにお悩みの方もいるかもしれません。
ご自分の都合に合わせてするものですが、主に以下の3つに分けられます。
- 生前整理:ご両親の生前に実家を整理する
- 遺品整理:亡くなってから遺品を整理する
- 空き家の整理:放置していた空き家を整理する
実家の整理に取り掛かるタイミングとしては早いに越したことはありません。
空き家として放置している場合は遅かれ早かれ整理しなければいけないので、少しずつ片付けをしましょう。
実家の生前整理も選択肢の1つ
生前整理とは終活の一環で、生きているうちに身辺や財産の整理をすることを指します。
実家の生前整理をしておくと本人の意思を反映できるだけでなく、遺族の負担を軽減することが可能です。
貴重品や失くしものを発見することもあります。
また、不要なものが減り親の転倒や怪我の心配もなくなるといったメリットがあります。
両親が他界したあとの遺品整理のタイミング
ご両親が亡くなったら遺品整理をしますよね。
実家の整理は葬儀が終わったタイミングで始めるのがスムーズです。
親の残した遺言書やエンディングノートがあれば、記述してあることを元に遺品整理をします。
実家を整理するのは時間やお金がかかりますが、放置すると上記のような問題が発生するのでできるだけ早く取り掛かりましょう。
実家の遺品整理を行う手順
続いて、実家の遺品整理を行う手順をご紹介します。
遺品整理は手当たり次第に進めると、膨大な時間がかかってしまい大変です。
以下の手順を確認して適切に行いましょう。
STEP.1 貴重品や重要書類を探す
まず貴重品や重要書類を探します。
貴重品とはたとえば以下のようなものです。
- 預金通帳
- 印鑑
- 遺言書
- 不動産・保険・資産に関する書類
- 宝石・高級時計・金などの貴金属
- クレジットカードや健康保険証などのカード類
- 骨董品・美術品など
貴重品は相続に関わるものです。
借金といった負債も相続の対象となるため金庫や引き出しも確認しましょう。
スマホやパソコンに記録が残っている可能性もあるので、鍵がかかっているときは専門業者に依頼しなければいけません。
STEP.2 部屋を順番に片付ける
貴重品を探したら、部屋を順番に片付けます。
部屋数が少なければまとめて整理できますが、範囲が広いと一度に片付けるのは困難です。
複数人で協力して整理できる場合は担当の部屋を割り振り、片付けていくと効率的でしょう。
STEP.3 遺品を分別する
物を一通り確認し終えたら残すもの・形見分けするもの・処分するものに分けていきます。
遺品の量が多ければ多いほど分別に時間がかかるので、親族で基準を決めておくと時間を短縮できます。
残すか処分するか悩むものは残しておくと、落ち着いたあとに冷静に判断できるでしょう。
物を保管できるスペースがあれば、無理に処分する必要はありません。
保管場所がなければアルバムや写真といった思い出の品をデータ化するのも1つの方法です。
STEP.4 形見や貴重品の保管場所を決めておく
形見や貴重品の保管場所を決めておきましょう。
誰が管理するのか、まとめておくのかそれぞれ保管しておくのか曖昧な状態にしておくと相続トラブルになりかねません。
金銭関係の書類や遺言書はなくすと効力が失効するので、貴重品の管理は徹底しておくと良いです。
実家の遺品整理にかかる費用相場
実家の遺品整理をご自分で進めるのが難しい方は業者に依頼する方法もあります。
業者に依頼する際の費用はどれくらいかかるのか気になりますよね。
実家の遺品整理にかかる料金相場をまとめたのでぜひ参考にしてください。
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間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~3時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 90,000円~250,000円 | 2~3名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 2~5名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~6名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 3~7名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~8名 | 6~15時間 |
参考:みんなの遺品整理
遺品整理は荷物の量・作業人数・作業時間によって料金が決まるので幅があります。
実家の整理を業者に依頼するときの相場を知りたい方は、複数社に見積もりをお願いしてみましょう。
実家の遺品整理に時間がかけられない場合は業者に依頼するのがおすすめ
実家を片付けるにはまとまった時間を確保する必要があり、大きな負担になります。
業者に依頼することで家にある物の仕分けから回収まで全て任せられるので時間のない方にぴったりです。
遺品整理業者の中には買取を行っているところもあります。
買取サービスを利用すれば複数の業者を手配する手間を省きつつ、費用も抑えられるため一石二鳥です。
後悔しない遺品整理業者の選び方
最後に遺品整理業者の選び方をご紹介します。
実家の整理を業者に依頼する上で重要なことは、信頼できる業者に依頼することです。
大切な遺品を悪徳業者に任せると、高額請求や不法投棄される恐れがあります。
遺品整理業者を選ぶときのポイントは以下の4つです。
- 遺品整理が在籍している
- 訪問見積もりで明確な料金を提示される
- 対応が丁寧
- 資格や許可を取得している
毎年料金トラブルが発生しているので実家の遺品整理業者を決める際は、必ず見積もりをとるようにしましょう。
まとめ
今回は実家の整理の仕方やポイントをご紹介しました。
最近では空き家が増えてきており、問題視されています。
実家を放置すると金銭トラブルやご近所トラブルに発展する可能性もあります。
まとまった時間が取れない方は生前整理で少しずつ物を片付けるもの1つの手段です。
ご自分で実家を整理するのが難しければ業者に依頼してみましょう。