通夜や葬儀で飾られる遺影をどのように扱ってよいかわからないといった方はいませんか?
遺影とは、故人の生前の姿がかかれた写真や絵です。
今回は一般的な遺影の扱い方や処分方法までご紹介します。
この記事を読めば遺影の扱いに悩むことがなくなります!
- 遺影は四十九日までは保管しておくのが一般的
- 遺影を飾っておくか保管しておくかは故人の身近な人が決めて良い
- 遺影を神社やお寺で供養してもらう方法がある
- 葬儀社に依頼すると引き取ってもらえるケースも
- 遺影の写真のサイズを変えて保管することもできる


目次
葬儀が終わった後の遺影はみんなどうしてる?
葬儀が終わった後の遺影はみんなどのように扱っているのか疑問をお持ちの方も多いでしょう。
結論から言うと、四十九日以降通夜や葬儀で使用した遺影の扱いにこれといった決まりはありません。
故人と関わりの深い方たちが納得する方法で飾っておくか、処分するのが無難です。
詳しい方法は次の章で解説します。
一般的に遺影は四十九日まで飾るもの
遺影は四十九日の法要まで飾っておくのが一般的です。
宗教によっては四十九日までの間に、故人の魂がこの世で過ごすと考えられています。
納骨が終わりこれから遺影を使用する予定がなければ、処分しても構いません。
後述していますが四十九日が終わると、葬儀社から遺影の処分について聞かれることもあります。
お盆や法事で遺影を使うときは保管しておく
お盆や法事で遺影を使うときは保管しておきましょう。
初盆や法事は宗派や習慣によって、進め方が異なります。
確認しないまま遺影を処分すると後々トラブルになりかねないので気をつけてください。
遺影に敬意を払うことは大切ですが宗教的な意味はないので、絶対に保管しておかなければいけないというわけではありません。
捨ててしまったあとに他の儀式で遺影が必要なときは、別の写真を使用しても問題ありません。
遺影を処分する方法4選!
では、遺影を処分する方法を4つご紹介します。
流れや料金も合わせてご紹介するので、遺影の処分を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
神社やお寺で供養してもらう
神社やお寺で遺影を処分してもらう方法があります。
供養も行なっているので遺影を適切に処分したい方におすすめです。
遺影の処分では、宗派はないのでどちらの神社やお寺に依頼しても問題ありません。
迷ったら葬儀をお願いしたお寺にすると良いでしょう。
遺影の供養から処分までの費用は神社やお寺ごとに決められています。
料金相場は10,000〜50,000円です。
お布施や玉串料としてお金を封筒に入れて、供養後や遺影を預けるタイミングで渡します。
供養業者や葬儀社に依頼する
供養業者や葬儀社に依頼して、遺影を処分してもらうのも1つの手段です。
葬儀をお願いした葬儀社では遺影を処分してもらえます。
ただし、遺影の処分のみ対応している業者は少ないので葬儀から時間が経過している場合は、別の方法で処分しましょう。
遺影の処分にかかる費用は葬儀社ごとに異なり、法要料金に含まれるケースと別途料金がかかるケースがあるのであらかじめ確認してください。
遺影のサイズを変えて保管する
処分するのはためわれるといった方は、遺影の写真のサイズを変えて保管する方法もあります。
遺影は意外とサイズがあり、スペースを確保するのが大変な場合もありますよね。
小さいサイズの遺影であれば飾る場所にも困りません。
また、遺影をデータ化してスマホやパソコンに保存することも可能です。
故人に対する思いがあれば、ご自分の生活や環境に合わせて遺影を保管すると良いと考えられます。
自治体の規定に従って処分する
自治体の規定に従って遺影を処分する方法もあります。
遺影は自治体の可燃ごみに出して回収してもらえます。
ですが、大切な故人の遺影をそのままゴミとして処分するのは抵抗がある方が多いでしょう。
白い布や紙で遺影を包み、塩を振ると浄化効果があるとされているので処分する前にしましょう。
普通ごみと分けて遺影単体や故人の愛用品と一緒に出すと、気持ちの負担が軽くなります。
遺影を入れていた額は不燃ごみに分別される地域が多いので、自治体のごみの分別を確認しておきましょう。
遺影を飾るならどの場所がいい?
遺影は一般的に四十九日の前後で飾っておく場所が異なります。
四十九日までは後飾りと呼ばれる祭壇に遺影を飾っておきます。
四十九日が終わったら遺影は仏間に飾る場合が多いです。
仏間とは仏像や位牌を置いておく部屋を指します。
お参りするたびに遺影を眺めて故人のことを思い出せるため、最適な場所と言えるでしょう。
仏間を設置するのが難しければ、床の間に遺影を飾りましょう。
仏間や床の間は高い位置になるように設計されており、先祖を敬うことができます。
仏間や床の間がない家にお住みの方は寝室やリビングなどご自分の好きな場所に飾って構いません。
遺影を飾るときの注意点
遺影を仏壇の中や仏壇の上に飾るのは避けましょう。
仏壇とは仏様を祀る台で、小さなお寺のような存在です。
仏壇に遺影を飾ると本尊が隠れてしまうとされています。
本尊をさえぎってしまうと、正しくお参りすることができません。
ですから、遺影を飾るのは仏壇の近くにしましょう。
遺影は供養すべき?知っておけば役立つポイント2選
遺影を処分する前に供養した方がいいのかお困りの方はいませんか?
基本的に遺影は供養しなくても問題ありません。
遺影の供養は必要ない場合が多いですが、必要なケースもあるので確認していきましょう。
遺影の供養が必要な場合
遺影に開眼供養をしている場合は、閉眼供養が必要になります。
- 開眼供養:亡くなった人の魂を宿す法要
- 閉眼供養:宿した魂を取り除く法要
先祖の遺影で開眼供養をしたかわからない時は、お寺に開眼供養をしたか確認できます。
そのまま処分するのが不安な方や抵抗のある方は供養することをおすすめします。
遺影を供養するならどこにすればいい?
遺影を供養するときにどこすればいいかわからない方は、菩提寺と呼ばれる先祖のお墓に依頼しましょう。
宗派によって僧侶のお経が異なるためです。
供養はお寺に持ち込むか、家で供養してもらうかを選べます。
仏壇や遺品の供養をまとめてする際は、家で供養してもらいましょう。
確認しておきたい遺影を処分するタイミング
遺影を処分すべきタイミングは特に決まっていません。
明確な決まりがないのでタイミングを逃すと先延ばしになってしまう傾向にあります。
遺影の処分を検討している方は、以下のどこかのタイミングで区切りよく処分しましょう。
- 遺品や仏壇を処分するタイミング
- 四十九日や初盆が終わったタイミング
- 引っ越しや結婚など環境が変わったタイミング
まとめ
遺影を処分する方法や供養の仕方を解説しました。
遺影は必ず保管しておかなければいけないものではないので、故人の身近な方が納得する方法で飾っておくか処分しましょう。
遺品整理の進め方や業者選びにお困りの方はこちらの記事も合わせてご確認ください。

